今さら聞けない!投資Q&A

金融緩和政策と株価の関係って?

金融緩和政策とは、主に金利を下げることで、景気をよくする政策のことです。
景気が悪くなっているときに、景気をよくするためにこのような政策をとるんですね。
では、金利を下げることがなぜ好景気につながるのでしょうか。

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まず、会社の目線で考えてみましょう。
金利というのは、お金のレンタル料のようなものです。
金利が下がるということは、会社がお金を借りる時の金利も下がることになります。
世の中の多くの会社は、銀行からお金を借りて経営していますから、金利が下がることによって、銀行に支払わなければならない金利が減り、その分利益が増えたり、新しく設備投資や事業をしたりすることができるようになり、景気がよくなるのです。

次に個人の目線で考えてみましょう。
金利が下がれば、ローン金利等が下がるので、例えば住宅や自動車等が買いやすく、消費が増えることになります。
また、預金金利も下がるので、その分貯蓄をやめて投資や消費にお金を回す人が増えてきます。
こうしたことで消費も増えるので、景気がよくなっていくのです。
ここで重要な点は、企業は利益が増えて業績がアップするということ、そして個人では預金金利が下がる分、預金が減って投資が増えるということです。

さて、ここで改めて金融緩和と株価の関係について見ていきましょう。
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先ほど解説したとおり、金融緩和によって、金利が低下すると、企業は利益が増えて業績がアップし、個人は金利の低下によって預金が減って投資が増えやすくなるという傾向があります。
企業の業績がアップすれば、当然その企業の株式を買いたいと思う人が増えるので、株価は上昇していきます。
そして、個人も預金を減らして投資を増やす人が増えてくるので、それだけ株を買いたいと思う人が増えるので、株価は上昇していくことになるのです。
もちろんあくまでこれは金融緩和によって株価が上昇しやすい傾向があるというものですので、実際には、企業ごとの業績や国際情勢、天候・自然災害などさまざまな要因によっても株価は変動しますので注意しましょう。

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日本証券業協会 普及推進部 担当者

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