今さら聞けない!投資Q&A

ポートフォリオのリバランスのタイミングを教えてください

資産運用は、株式債券投資信託などの金融商品を購入し、代金を支払ったら終わりではありません。
むしろそこからがスタートで、価格や関係するニュース、レポートなどをチェックしたり、定期的にポートフォリオのメンテナンス(リバランス)を行ったりする必要があります。
リバランスは、株式、債券、投資信託などの価格が上下することによって、当初の割合が崩れてしまったポートフォリオを元の状態に戻すことです。

  • ■例えば、金融商品Aと金融商品Bを25万円ずつ合計50万円保有した場合 金融商品Aが値上がり後、値下がりしたケース
  • ■金融商品Aが値下がり後、値上がりしたケース

    ※ただし、常にプラスに働くとは限りません。特定の投資対象が値上がり続ける場合、もしくは値下がり続ける場合には、リバランスを行ったことがマイナスに働くこともあります。

    ※上の図は、手数料・税金などの費用は考慮していません。

  • ■リバランスのタイミング
    リバランスには、“毎年1回”など一定の期間ごとに行う場合と、“最初の状態から1割以上ずれたら”など変化に応じて行う場合があります。
    初心者や忙しい人には、どちらかといえば市場の動きに左右されない定期的なリバランスが向いています。
    頻度は、毎月、四半期、半年、1年、3年などさまざまですが、個人の場合は1年に1度、家計全体の棚卸しの一環としてリバランスを行うことをおすすめします。
  • ■新たにお金を追加することでもリバランス可能

    リバランスは割合の大きい部分を売却したお金で割合の小さい部分を買い足すだけでなく、新たなお金を追加して割合の小さい部分を買い足すことでも実現できます。
    特に若い世代の人は、新たな資金を追加しながら将来に向けて少しずつでも資産をふやしていく(ポートフォリオ全体の円を大きくしていく)ことが大切です。

転職や退職、子供の誕生や卒業など、自分や家族を取り巻くさまざまな事情の変化があった時には、「そもそも何にどのくらいの割合で投資するか」というところから見直すことも必要です。

毎回やり方を変えるのではなく、「いつのタイミングで」「どのようにして」リバランスするか、自分でルールを決めて行うようにしましょう。

回答者はこの人

日本証券業協会 普及推進部 担当者

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