今さら聞けない！投資Q&A

本題に入る前に、まずは「インフレ」について確認しておきましょう。
「インフレ」はインフレーションの略語で、モノやサービスの価格が上がり、お金の価値が相対的に下がる状態のことをいいます。
たとえば100円で買えていたチョコレートが値上げされ200円になったとすると、同じ金額で買える量が少なくなるので、お金の価値が下がったことになりますよね。
この状態をインフレと呼びます。

では、「インフレ」のとき、皆さんの預貯金はどんな影響を受けるでしょうか。
100万円の現金を年0.002%の金利で銀行に預けた場合、20年後にはおよそ400円しかふえていません。
一方で、物価が毎年1％上がり続けると、現在100万円の自動車は20年後には120万円になっているので、銀行に預けていた100万円の現金では買うことができなくなります。
預貯金で貯めておけば安心と思っている方、案外多いかと思いますが、「インフレ」では、お金の価値そのものが目減りしていくので、預貯金しか持っていないと、皆さんの資産の価値が減ってしまう可能性があるということです。

こうした状況への「備え」として考えられる対応が、「投資」による「資産運用」です。
資産の価値が目減りすることを防ぐためには、預貯金や現金で保有する以外に、様々な「金融商品」に分散投資をして、長い期間お金にも働いてもらうことが有効な手段だといえます。
つまり、資産運用はインフレ対策になるということですね。