マンガで学ぶ!金融経済

債券の講座

株式会社と債券

利子か配当か「債券と株式の違い」

債券に比べて資金を返さないぶん株式の方がトクな感じ。

そうかな。株式を発行すれば、株主が増えるから、支払う配当額も増える・・・。
『あちらが立てばこちらが立たず。』。資金調達は全体のバランスを見ることが大事だよ。

社債で調達した資金は借金ですから、利子を払う必要があります。
借りた金額以上に返済するわけですから、負担になることはもちろんです。
株式の場合は会社が赤字であれば配当が支払われないことがありますが、社債の場合は赤字でも黒字でも利子を支払わなければなりません。

一方、お金を出す側からすると社債は利子も元本も確定しているので安心ですが、株式の場合は業績によって配当金が増減したり、株価自体の上下もあるのでリスクが大きくなります。そうなると当然社債よりも多くの利益を株式に求めるでしょう。これを「株主資本コスト」といいます。もし期待した利益が得られなければ株主は失望して株を売るでしょうから株価の下落にもつながります。

株式の発行にはこういった「株主資本コスト」も考慮する必要があります。